■I'm Your Plaything Of Love■



 ネオンが光る街中のビルの屋上。
 大看板の裏側に、三つの・・・正確には二つと一つの影が対峙していた。



「いきなりなんだよ!!今日はまだなんもやってねぇぞ!?」
「・・・『まだ』、ね」
 初めに叫んだのはレッドフードこと、ジェイソン・トッドだ。
 今日は何をしようかと街を歩いていたところ。彼ら、バットマン・アンド・ロビンを見つけ、少しからかってやろうと後をつけていたら逆に捕まって、縛り上げられたところだった。
「僕は別にお前なんかに用はないんだけど、ボスが聞きたい事があるっていうからね」
 ジェイソンを踏みつけ、力いっぱいロープを引っ張っぱり彼の拘束が解けないようにしていたロビンが淡々と言い、すっと身を引くと。入れ替わるようにして黒く大きな闇・・・バットマンが前に出て、倒れこんでいるジェイソンの目線に合わせるように片膝を付いてしゃがみこむと。
「ジェイソン、お前に・・・聞きたい事がある」
 いつものような威圧的な低い声。だが、今日のそれはどこか不安げというか・・・うまく表現できないが、いつもとは少し違ってジェイソンには聞こえた。
 その理由は、そのすぐ後の言葉によって明らかになる。
「お前のモノが私よりも大きいというのは・・・本当か?」
「・・・・・・。」
 それから暫く、三人の内誰一人として声を発していなかったのだが。
「・・・・・・・・・っ!ぶはっ!!なんだそりゃ!アンタまさかずっと気にしてたのか!!?」
 いきなり声を出して笑い出したのは、ジェイソンだ。彼は転げるようにして大笑いしながらも、自分を拘束するロープをナイフで切り。
「そうだよなぁ、アンタも男だもんなぁ」
 とニヤニヤしながら立ち上がる。
「・・・私の質問に答えろ」
 バットマンが不機嫌そうな低い声で言うと、ジェイソンはふふんと笑い。
「ああ、ディッキーは俺の方がでかいって言ったぜ?」
「そんなはずはない。あの子は私のモノは大きいと言っていた」
「誰に対してとは言ってないだろ?」
 自信満々のジェイソンに、バットマンは少し押されぎみ、といったところか。
「・・・・・・・・・。」
 そんな、子供のような言い争いをしている大男2人を、ロビンは傍にあった給水塔を支える鉄骨にもたれながらぼんやりと眺めていた。
 そして。
「そんなに気になるなら出して比べればいいでしょ?実物はあるんだし」
 と呆れた声で言った。
 それには流石にバットマンもジェイソンも驚き、目を見開く。
「Do quickly.判定が欲しいなら僕がジャッジしてあげるよ」



 結局、ロビンの判定は
「バットマンの方が見た目エグイけど、大きさ的には似たようなものじゃないの?」
 と、いうことで・・・
「体格の差を考えると比率的には俺のがでかいってことだよな!!」
 この話は終わりにしようといいかけたロビンの声を遮り、ジェイソンが得意げに声を上げる。
「・・・だが、いくら大きくても早ければ意味がないぞ?」
 ロビンにエグイと言われ、多少なりともショックを受けていたバットマンだったが。すかさず反論をし。
「・・・回復は俺の方が早いはずだぜ?」
 そして、再び始まる不毛な言い争い。
 ロビンは頭を支えるようにこめかみに手を当てると、大きなため息をついて。
「結局それってさ、ディックがどっちを好きかによるんじゃないの?」
 つまるところはそこなのだ。ジェイソンもバットマンも、自分の方がディックに好かれていると言いたいわけなのだから。
「じゃあ、僕はもう帰るよ」
 付き合ってらんない。とでも言うかのように、ロビンは一言そういうと、二人に背を向けて隣のビルへと飛び移った。






「・・・マジで?」
 数日後、ディックのロフトの彼のベッドの上で寝転がりながら雑誌をぺらぺらとめくっていたティムに、あの夜にあった一部始終を聞かされ。
 隣で同じようにベッドの上に寝転がりながら。今追っているのであろう、事件の書類に目を通していたディックはベッドに突っ伏した。
 雑誌を見ているふりをして、ちらりと盗み見たディックの表情はとても複雑なものだった。
 その場にいなくてよかった・・・!!と考えているのは確実だろうが・・・怒っているような呆れているような恥じているような。なんとも表現しがたい表情だ。
「まったく、やんなっちゃうよね。大きさとか持続力とか、男の価値はそれだけじゃないでしょ」
 そして、再び読んでもいない雑誌に視線を戻し、ティムは考える。実際、その場にディックがいたら・・・すごい修羅場になっていただろう。
 顔面に拳がめり込むのは確実だ。
「ディックが居なくてよかったよ。比べて感想を言わされたりしそうだもんね」
 それを聞いて、ディックは考えたくもない。と言うかのように頭を抱え横に振る。
「結局はさ、ディックがどっちを好みかってことじゃない?」
そうなると、結果は見えている。ディックを本当に幸せにできるのは・・・。
だから、真向からバットマンに張り合えるジェイソンが、悔しいが羨ましい気もするのだ。
これまで、張り合おうなどと思ったことはなかったが・・・
「・・・・・・。」
 ティムは雑誌を閉じてベッドサイドに落とすと、いまだに突っ伏していたディックの肩を掴んで、ひっくり返すようにして馬乗りになる。
「!?」
 さすがに驚いてこちらを見上げてくるディックに微笑を返し、その唇に優しく触れるだけのキスを落とした。
「ティ、ム・・・?」
 唇を離すと。どうしたの?と、心配するような表情と声を向けられ・・・

 違うんだ。僕が欲しいのは、それじゃない・・・

「ディック・・・」
 いきなりの事に、いまだ状況を理解し切れていないディックに、ティムは切なげな表情と声でその名前を呼び。
「だからね、僕。考えたんだ・・・ディックを満足させてあげる方法は、ほかにもあるよねって」
 壊れ物を扱うような、優しい手つきでディックの頬を撫で。そして、微笑む。
 漸く現状を理解したディックは、それでも、まるで金縛りにあったように自分の上に乗るティムをどかせずに。ただ、彼の動きを目で追っていたのだが。
「っ!!?」
「色々用意したから、楽しんでね」
 ティムはベッドサイドに置いていた自分のカバンの中から、あろうことか様々な"大人の玩具"を取り出し。
「そっ、そんなもの、どこでっ!?」
 そんなものがティムのカバンからゴロゴロと出て来た事に驚いたディックは、流石に勢いよく上体を起こし、逃げ腰になった。
「ネット通販って怖いよねぇ。18歳未満でも簡単にこんなモノが手に入れられちゃうんだから」
 これからのご時世、こういう方向にも警戒が必要だよねぇ。
 と人事かのように首をかしげるティムの仕草は歳相応でかわいらしい、が。いかんせん、手に持っているモノがありえなさ過ぎる。
「じょ、冗談・・・」
「冗談に見える?」
 その顔にはとても不似合いなえげつないモノを握ったティムが、にっこりと微笑む。
「あの2人みたいな力強さもテクニックも大きさも、僕は持ってないけど・・・僕も、ディックの事が大好きなんだよ?」
ふと笑顔の眉が切な気に寄せられて、ディックは瞬間、抵抗を忘れそうになった。
が、
「これねぇ、探しててやっぱりあの二人は並じゃないんだなってわかって、少し自信が出たよ。張り合えるサイズのって極太なんだ」
 スイッチを入れると、ブルースやジェイソン大の凶悪なモノが、ティムの小さな手の中で生き物のように首を振り。
「!!!」
 ディックは顔を引きつらせつつも、ソレから目が離せなくなっていた。
 そして、どうやらソレが自分の胎内に入れられるところを想像してしまったらしい。ディックの顔が見る間に赤くなリ、彼はゴクリと息を呑んだ。
「それに・・・」
「ぅあっ!?」
「ディック、気持ちいい事・・・好きでしょ?」
 小さく振動するものを持ったまま、ティムはディック自身をジーンズの上から優しく撫で上げた。
 その刺激に、快楽に流されやすいディックは顔を赤らめ、目を伏せて体を震わせる。
「ね・・・他にも色々、試してみたいと思わない・・・?」
 撫でる動きはそのままに、耳元で誘うように囁くティムの声に・・・ディックは小さく、甘い息を吐き。
「・・・少し・・・だけ、だよ・・・?」
 その言葉を聞いて、ティムは心底嬉しそうに微笑んだ



 ベッドの上に仰向けに寝かされ、足を大きく広げられた状態で。
「んっ、あぅっ・・・ティムッ・・・もっ、ムリ、だよ・・・」
 息も絶え絶えに、ディックは自分の足の間で蹲るようにしているティムに声をかけた。
 ティムの手にはピンポン球より少し小さいくらいの球がいくつも繋がった"玩具"が握られていて。すでに、その球のいくつかはディックの胎内に飲み込まれていた。
「無理?おかしいなぁ、まだ半分も入ってないよ?」
 ディックのその場所に、球を一つ一つゆっくりと入れていたティムは少しだけ顔をあげ、わざとらしく言うと。
「じゃあ、もう一回最初からやり直してみようか」
「っ!?やっ!!あっ!あっ!!」
 中に納まっていた分を、入れたときと同じようにゆっくりと引抜き。
「次はちゃんと全部入れてあげるからね」
 ティムは優しく微笑み、再びディックの胎内に球を一つずつ埋め始める。
「うあっ・・・あっ・・・」
 一つ球が入ってくる度びくびくと体を震わせるディックの唇からは、押さえ切れない甘い声が漏れ。
 すでに何度か同じことを繰り返されていたせいで、ディックはもう足に力を入れる事もできなかった。

 そして、とうとう全ての球がディックの胎内に納まると。ティムはディックの腹や太股を、まるで羽で触れるようなにしなやかな動きで撫でながら。
「ほら、全部入った」
 と呟いた。
「ティ、ム・・・くるっ、し・・・」
 腹の中に大量の球を埋め込まれ、ディックは瞳に涙を浮かべて訴えるが。彼自身は力強く立ちあがり、時折びくびくと震えている。
「おねが・・・ぬいっ、て・・・」
 ディックの腹を撫でながら、ティムは彼の瞼にキスをして。
「うん、今抜いてあげるからね」
 と微笑み、球に繋がっているリングに指をかけ。
「一応ちゃんと調べたんだけどね・・・」
 確かめるように何度かクイックイッと軽く引っ張りながら。
「これ、抜くときのは一気に引抜くと凄くイイんだって」
「まっ!っーーーーーー!!!!!」
 ニヤリと笑ったかと思うと、ディックが止めるまもなくティムはそれを一気に彼の胎内から引きずり出した。

 球が抜け出ている間、ディックはずっとイキっぱなしの状態で。
「あ・・・あ・・・」
 球をすべて抜き出した後は、すでにぐったりとしていた。
「…すごく、いっぱい出したね。あんまり出すからディックの悲鳴聞いてるだけで、僕もイッちゃうかと思った」
 ティムはディックから目を離さずに、抜いた球をぺろりと舐め。
「でも、ごめんね。まだ一個めだから、もうちょっと気絶しないでね…?」
 と、申し訳なさそうな顔をし、怖いくらいに優しく髪を撫で、キスして・・・。
「もっと、気持ちよくしてあげる」
 耳元で囁くと、ディックから離れ、次の準備を始めた。
 そんなティムの様子をぼんやりと眺め。ディックはほんの少しだけ出てきた遅すぎる後悔に軽く目を閉じた。



 目を瞑っていると、そのまま意識がまどろみの中におちそうになっていく。だが。
「ディック、ここも好きだよね・・・」
「あっ!」
 準備を終えたティムがディックの胸の小さな突起をぺろりと舐め上げ、その刺激でディックはびくりと体を震わせた。
 まるで赤ん坊のようにそこに吸い付いてくるティムの頭を優しくなでると、もう片方をキュッと摘み上げられる。
「ほんと、ディックってエッチな体してるよね」
「ひゃっ!あっ!あっ!!」
 左右の突起を同時に、痛いくらいに摘まれ、ディックは嬉しそうに声を上げる。
「痛いのも好きなんだね。じゃあ、これは?」
 薄っすらと笑っているようにも見えるその表情に、ティムはニヤリと笑い。
「え・・・?あっ、ぅっ・・・な、に・・・?あんっ、んっ・・・」
 完全に立ち上がり、敏感になったソコへちいさな卵形の物を貼り付けられ、その刺激でさえ思わず声を漏らす。
「や、ティムこんな・・・」
 ディックは流石に恥ずかしくなり、それを外そうとした。だが、その手をティムは素早く捕らえると。
「きつく縛ってないから、すぐ解けるけどね。けど、少しは楽しんでみて?」
 そばにあったタオルでディックの両手を縛り、ベッドの柵へと固定した。
「そっ、んな・・・」
 ティムの言葉のとおり、それは拘束と言えるほどきついものではなかったが。ディックはそれを解くことも出来ず・・・。
「じゃあ、スイッチ入れるね?」
「あっ、あっ、やぁっ・・・」
 始めは弱く。だが、徐々にその出力を上げていき・・・。
「ひあっ!あっ!!やっ!だっ!!」
 自分の手に巻きつくタオルをぎゅっと握り締め、ディックは首を横に振る。瞳には薄っすら涙も浮かび。
「ティム!ティ、ムッ!!おねがっ!とっ、て・・・!!」
「取っちゃっていいの?こっちは・・・喜んでくれてるみたいだけど・・・」
 びくびくと体を震わせているディックの様子に、ティムは嬉しそうに微笑んで。彼の中心に唇を寄せる。
「いっやっ!あひっ!!」
「ディックはほんと、いやらしいね。触ってもいないのにもうこんなにトロトロにしてさ」
 息がかかるほど近くで囁いて。
「やっ!だっ、め!!ひっ!あっ!!あーーーー!!!!」
 玩具の出力を最大にすると同時に、先端から次々とあふれ出てくる蜜をべろりと舐め取り、口に含んだ瞬間。ディックは耐え切れずにティムの口の中で達してしまった。
 それでも、胸につけられた玩具のスイッチが切られることはなく。
「あっ・・・あぁっ・・・あっ・・・」
 焦点の合わない瞳で中空を見つめ、びくっびくっと体を震わせているディックの吐き出した欲望を、ティムは残さず飲み下した。
「・・・気に入って・・・くれた、みたいだね・・・」
 その場所から唇を離したティムはぺろりと己の唇を舐めて微笑む。
「ディックがあんまりイイ声出すからさ。僕も・・・イっちゃったよ・・・」
 そして、着たままだった服を脱ぎ捨てると。あの、凶悪なモノを取り出し、己の掌にぴたぴたと打ち付ける。
「ほら、ディック・・・次はお待ちかねの、コレ。だよ」
 見せ付けるようにディックの目の前にそれを突き出すと、涙や涎でぐしょぐしょになった顔で微笑みを浮かべ。
「てぃむっ・・・ティッ、ムっ・・・ちょう、らっ・・・これ、はやっくっ・・・」
 犬のように舌を伸ばし、それをべろりと舐めあげた。
「・・・っ」
 そんなディックの様子にティムはぞくりと身を震わせ、ニヤリと笑う。
「うん、今、あげるから・・・でも、ちょっと待ってね」
 そして、傍らに置いてあった小瓶の蓋を開け、中身を手の中の玩具にかける。とろりとした液体を全体に絡ませてから。
「さすがにこのままじゃきついだろうしね。ローションつけると入りやすいって、書いてあったし」
 優しく微笑みながら言って、ディックの膝裏に手を入れて持ち上げた。両の足を高く上げて、体を折り曲げるような体勢をとらせるが、体の柔らかいディックにとってはその体勢も苦ではない。
「じゃあ、いくよ・・・」
「んっ・・・はやっく・・・」
 その場所へ大きなソレをあてがえば、ディックは微笑み自ら足を大きく開く。
「うあっ!あっ!」
 ぐっと力をこめれば、ローションの影響ですべりがよくなったソレの一番太い部分がディックの胎内に飲み込まれる。
「ほら、見える?一番太いところが入ったよ・・・」
 ティムはそういいながらも、ぐりぐりと捻りながらさらに奥へと押し込んでいく。最初のボールと違い、ずっと押し広げられている感覚と、実際に目の前で、太く大きな物が自分の中に入ってくる様子を見せ付けられて。ディックの足はがくがくと震え・・・自身はしっかりと立ち上がり、達してもいないのにだらだらと蜜が溢れ出していた。
「すごいね、こんな太いのが全部入っちゃったよ」
「ひっ!いっ!」
 限界まで広げられているその淵を指先でなぞると、それだけで、ディックの唇からは悲鳴が漏れる。
「フフ、入れただけでもイっちゃいそうだね・・・スイッチ入れたら、どうなるかな?」
 まるで実験をしている子供のように無邪気に笑い、ティムはスイッチを入れた。
「あがっ!!あっ!――――――!!!!」
 その途端、ディックは声にならない悲鳴を上げ白濁を飛ばした。体を大きく折り曲げていたので、ソレはそのまま自分の顔へと降りかかることになる。
「あ゛っ・・・あ゛ぁっ・・・あ゛・・・あ゛・・・」
「やっぱり、イっちゃったね・・・でもコレ、バイブも付いてるんだ。せっかくだしこっちも入れるね?」
「っ!?」
 おそらく、すでにティムの声は聞こえていなかっただろう。ディックはすでに飛びかけた意識の中で、新たに与えられた強すぎる刺激に悶え、完全に意識を手放した。



「・・・ック・・・ディック・・・」
 頬をぴたぴたと叩かれる感覚と自分を呼ぶ心配そうな声にゆっくりと目を開ける。
「ディック、大丈夫・・・?」
 自分を心配そうに覗き込んでくる弟の顔を確認して、自分に何が起こったのかを思い出そうとして・・・。
「んっ、あっ!?」
 胎内に感じる圧迫感から、全てを思い出す。
 胸に付けてあったモノと両手を縛っていたタオルは外されていたが、あの凶悪なアレはまだ体の中に埋められたままだった。流石に、スイッチは切られていたが・・・。
「気を失ってるときに抜いたら、痛いかなと思って・・・」
 それに気づいた様子のディックに、ティムはディックの下腹部を優しく撫でながら言った。
「んっあっ・・・ティム・・・お前無茶しすぎ・・・」
「でも、気持ちよかったでしょ?」
「う・・・」
 撫でられる感覚に、ぶるりと体を震わせながら悪態をつくが。ティムは気にした風もなく、逆にしれっと言い返された。
 確かに、あれだけ感じて猥らに喘いでいた手前、偉そうな事を言える立場ではない。
「け、けど。これじゃ、お前が・・・楽しくないだろ?」
 それでも何とか言い返すと。ティムは優しく微笑み。
「そんな事ないよ。今まで見た事ないディックの姿が見れたんだもん」
 と、ディックの額や瞼、唇に小さなキスを何度も落とす。
「けど・・・そうだね。そろそろ僕も、楽しませてもらってもいい?」
「うあっ!」
 ティムは言いながら腹を撫でていた手をずらし、ディックの太股の内側を撫でた。
「・・・・・・仕方ないなぁ」
 口ではそういいながらも、ディックはティムの首に腕を回し抱き寄せると、その唇を舐めてキスをした。



「じゃあ、抜くよ」
「ん・・・ゆっくり、ね・・・あぅっ・・・」
 ティムはディックの足の間に顔を近づけ大きなモノが入ってぎちぎちに広げられたそこに舌を這わした。
 入れてから少し時間がたってしまったそこは、しっかりとソレを咥え込んでしまっていて、簡単には抜けなくなっていた。
「うっ・・・っく、あっ・・・」
 ゆっくりとソレを捻りながら抜いていくと、ディックはまるで内臓を引きずり出されているかのような感覚に思わず声を漏らす。
「・・・抜けた、よ。ディックのここ、モノ欲しそうにヒクヒクしてるよ?そんなにこれ、気に入ったんだ」
「やっ・・・ぁ・・・」
 埋まっていたモノを抜いたばかりのそこは、ぽっかりと口を開け、赤い内壁を晒し・・・まるで、誘っているかのようだった。
「流石に、僕のだけじゃ物足りないと思うから・・・」
 ティムはそう言うと、再び何かをごそごそと取り出し。
「えっ?あっ!?なっにっ?」
 ディックが体を起こして確認をするよりも早く。その胎内へ、先ほどディックの胸に付けていた玩具を二つ、滑り込ませ。
「あっ!ああ・・・!!すごっ、奥まっで・・・!!」
 さらにティムは自身でソレを奥に押し込むようにして、ディックを貫いた。
「うっ、あ・・・すごいっ、ね。あんなのが、入ってたのに・・・きゅうきゅう、締め付けてくる・・・」
 ティムはディックの太股を抱え、強弱をつけて突き上げると。ディックはそれに合わせるように甘い囀りをあげた。
「なかでっ、固いのが当たってるの、わかる・・・?」
 ティムが突き上げるたび、ディックの胎内で小さいが、固いものが二つ。コツコツと音を立てている。
「あっ!ああっ!!だっめっ!そんな、奥っ!!ぬけなくっ、なっ!あっ!!」
「コードついてる、から・・・大丈夫、だ、よ・・・くっ・・・」 
 ティムは繋がったまま、ディックの足を持ち上げ、彼の体を折り曲げるようにして。
「ディック、ディック・・・も、いきそ・・・」
 切ない声で何度も名を呼び、瞼や唇にキスをして。
「一緒に、イこ?」
「あひっ!!あっ!!ああーー!!!」
 ディックの胎内に入っているモノに繋がっているコードの先のリモコンのスイッチを、一気に最大に上げた。






 次の日、流石にディックは起き上がることが出来なかった。
 しかしあんなものを未成年のティムが持っているのは問題だという事で、早々に没収と言うと。
「え〜」
「え〜、じゃないの。後、そういうサイトで又購入するのも禁止ね」
 初めは不満そうにしていたティムだったが、すぐに気を取り直し。
「じゃあ、あれディックにあげるよ。好きなときに使っていいからね」
 とにっこりととんでもない事を言われた。
「つ、使わないよ!!」
 顔を真っ赤にして反論すれば、ニヤリと笑みを浮かべた顔で。
「使わないの? じゃ、使いたくなったら呼んでね」
「っ!?」
「で、どれが一番気に入ったの? やっぱりあのおっきいやつ?」

 ね〜ね〜とまとわりつかれながら尋ねられている事ははぐらかしながら、ディックはティムが持ってきた玩具一式を捨てていいのかもわからずに。
 どこか絶対に見つからないようなところへ隠さなければと真剣に頭を悩ませた。



END

                                 2009/01/18














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